G12
ハッと驚くドキドキ感を
製作者が思う「めくる」という概念
私の思うめくるということは物語、ストーリを進める行為だと思っています。
皆様はシュレディンガーの猫の思考実験を知っていますか。
量子力学では 全ての事象は観測された瞬間に確立する。確立する寸前までは異なる複数の事象が重なりあった状態で存在する。が前提となっている。しかしこれを正しいとすれば、「観測する前の1匹の猫が、『生きている』『死んでいる』という複数の状態として、同時に存在している」ことになる説である。
このことから私は本にはこの説を体現する能力があるのではないでしょうか。
本を物語、ストーリを進める為にめくらなければならない。めくらないとその時点ではシュレーディンガーの猫状態になっています。
つまりめくるという行為には意思や好奇心が大きく関わっていると思います。
B5(257 × 182mm)
16ページ
5部
らいおん?
くま?
しか?
作品解説
作品の企画趣旨や解説等がご覧いただけます。
昔、絵本を読んでもらって次のページが待ち遠しかったことを思い出します。このわくわく感を今の子供たちにも味わってほしいと思いました。